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AIに感情などといった人間味は必要か?

”感情”とはとても人間らしい特徴の一つでありますが、もしAIが私たち人間の感情を理解できたら?

AIを作るにあたってのゴールは年々変わりつつあるようだ。それは、あるタスクにおいて人間よりも優れる事、人間にできない事をシステムに組み込む事と、そしてそれが動いている事を理解するアルゴリズムを作る事だ。ほとんどの研究ではただ一つのタスクだけがかなり優れているAIを作る事に集中してるが、中にはアルゴリズムに錬金術的な人間的要素を取り入れようとしている研究者もいるそうだ。

人間の感情をプログラミングする事は簡単な事ではないが、感情の信号を測り、再現する事はAIにとっても私たち人間にとっても自分自身の構造をより理解する上で役に立つのではないだろうか。

AIの技術でずば抜けて優れているのは、コンピュータービジョンと言語能力で、それらの技術がずば抜けすぎている事から、AIのゴッドファザーと言われているGeoffrey Hintonは機械は人間の脳のように働く訳ではないので、一度全てを全てを忘れて一から始めるべきだと言っている。

アルゴリズムを人間の脳と同じように作り上げるのは感情を作っているものか、本能的な要素をAIの思考回路に埋め込まなければいけないようだが、過去に作られた人間に似せたロボットはどれもうまくいっていないようだ。

過去に試されたAlan TuringによるAIのヒューミントを測るテストでは、このミッションは今の研究者たちには早すぎると判断された。一番近かった研究者はMITのJoseph Weizenbaumでロボットのセラピストを作ろうとした時だった。

そして将来的にはアルゴリズムに感情や意思を植え付け、より効率的にコニュニケーションを取る事が可能になったとしても、今の技術では予測不可能な状況に陥ってしまった場合に臨機応変な対応ができる生き物人間が必ずしも必要になってくる。

感情の植え付け

近い将来私たちの職場にAIが使われる事が多くなったとしても、彼らが私たちの仕事を奪ったり、シンプルに人間がやりたくない事を押し付けられるような存在になるのにはかなり時間がかかるようだ。

そして感情を植え付けたところでそれがゴールになるわけではない。

PTSDやうつ病などを患う人々を中心に研究が重ねられているアプリケーション”Cogito“の調査によれば、話す速度、エナジー、同情、ナチュラルに会話を弾ませるための説得力などが必要とされる事がわかっているが、結果的にはロボットのアルゴリズムに人間の感情などを埋め込み、それができたとしても臨機応変に対応できない彼らに頼るよりかは、人間らがコミュニケーション方法を上達させお互いを助けていく方がよっぽど効率的だそう。

次のステップ

私たちの会話で無形要素を知るという分野では声の研究や、精神患者を使うことによりAIに感情を学ばせるのには役に立つ学習かもしれないが、それだけがAIに人間味を出す方法ではないであろう。

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