NEWS

バーチャルインフルエンサーはオーディエンスと本当の意味でのコネクションを築くことができるのか?

カルバンクライン、SK-IIなどの大企業がバーチャルインフルエンサーとのコラボをしている中、まだバーチャルインフルエンサーの可能性やバーチャルインフルエンサーがオーディエンスと本当の意味での”コネクション”を築く事ができるのか、疑問を持っているマーケターも少なくないようだ。The Drum Liveという雑誌ではバーチャルやバーチャルキャラクター、バーチャルインフルエンサーを分析した結果やはり今の段階では完全にオーディエンスがバーチャルという存在を認め、エンゲージするまでではないだろうという事を予想している。だがこれは今現在の状況であり、バーチャルインフルエンサーと人間の関係性が変わっていき、より自然な関係になる事も同時に予想されている。

一人のライターはこう語った。オーディエンスは今の段階でまだ、クリエーターから信頼性や信憑性を求めているため、カルバンクラインのリルミケーラとベラハディットのキャンペーンは釣りだ批判されたり、あるインフルエンサーがゴーストライターを雇いコンテンツを作っていた事が判明するとフェイクだとかバッシングを受けていた事は記憶に新しい。

Image result for virtual influencer

インフルエンサーマーケティングで企業案件にてインフルエンサーとの長期的な関係性を育む事がオススメされている理由というのは、そのクリエーターとオーディエンスがその企業案件を通して繋がる事ができるからなのだ。オーディエンスが自分自身をそのクリエーターと照らし合わせて見る事ができれば、オーディエンスたちはよりバリューを感じる事ができるのだ。

また、バーチャルインフルエンサーで何百万ものフォロワーをもつパイオニアともいえるリルミケーラは、ついこの間Vlogスタイルの動画を投稿した際に彼女の性的暴行の体験について語ったのだが、そのサブジェクトはやはりそういったセンシティブなトピックをバーチャルな人物が語った事によりたくさんの批判コメントが見られた。実際に体験していない事、彼女自身に起こっていない事をバーチャルが語るってどういうこと?バーチャルがそのトピックを話すと冷たく、臨床的だ。などといった具合だ。

そういったフィードバックを見ていると、やはりまだバーチャルと私たちの間にはギャップがあるのではないかと思う。感情的で、センシティブなトピックまでもをシェアできるようになるまでにはあとどれくらいかかるのだろうか。

先ほど紹介したThe Drumという雑誌はFlorestaという名前の独自の女性バーチャルキャラクターを発表した。そして作成者はバーチャルキャラクターは”ドキュメンタリー”として捉えるのではなく、エンターテイメントとして捉えられればいい、と語った。

また、鍵はバーチャルキャラクターが本当に存在するものでない、という事をわかってもらう事だとも付け加えた。そうすればディープな感情的なトピックであっても、”バーチャルの人物がバーチャルの物語を語っているんだ”というラインを引いた上で見てもらえるからだそう。そして本物の人間かそうでないかわからない場合に私たちの頭の中は混乱するからバーチャルヤラクターをアートの一部だとして捉える事が大切だとも語った。

 

VTuber(バーチャルユーチューバー)事務所「Animel Studio」

VTuberの作成・運営、コラボ企画の提案や実施、キャラクターの作成から運営まで
長期的なスパンで活動できるよう、トータルサポート