アメリカ合衆国の大手百貨店メイシーズ(Macy’s)がバーチャルリアリティの時代の流れに影響を受け、家具を購入する際に自分の家にどうフィットするかVRを使ってカスタマーが想像するようにできるシステムを発表しました。
まだ全米全土でのサービスは開始しておらず、VR使用店舗は限られているものの人々はこの画期的なシステムに興味津々のようだ。
現在の使用可能店舗は主にフロリダ州に位置しているショッピングモール周辺のようだ。
主な使用方法は、店舗にあるタブレットを使用して自分の部屋のサイズやデザインをできるだけ鮮明に表現し、メイシーズで購入予定の家具をバーチャルで作成した自分の部屋に置き、バーチャルのヘッドセットを装着し、実際にどういう雰囲気になるか購入前に確認をすることができる仕組みになっている。
特に大きな家具となると、一度購入をして返品となった場合かなりのフィジカルワークが必要となるため、この機能で一度リアルな画面を見ることによりそのリスクがかなり低くなるのではないかと思われる。
また、この機能を使うことにより、もちろんだがヘッドセットを装着したまま歩き回ると自分の家にいるかのような感覚になれるほどリアルな体験となっている。
ある店舗では、このVR体験の導入により家具の売り上げが以前より60%上がっており、返品率はたったの2%に下がった。
その他のVRによるメイシーズ側のメリットといえば、家具を実際に店舗に置く必要がなくなるため、今まで以上の品揃えを提供できる点だ。その導入により、メイシーズもイケアのような家具店に勝負できるような体制になったと言われている。
また、VRのヘッドセットをせずにスクリーン上だけでシミュレーションを希望の場合の消費者側へのメリットといえばメイシーズのストアに足を運ぶことなく、アプリをダウンロードすれば簡単にシミュレーションができるということだ。
時代に沿った新しい機能が次々に増えている中、近い将来今よりかなり便利になると思うと楽しみだ。