最近の研究では老人ホームでのVR擬似旅行や医療分野でのVRの活躍など、様々な分野でVRを使った新しいライフスタイルが流行っていますが、新たに研究が進んでいるのは出産時にVRを使う事で出産時に伴う痛みを緩和できるのではないかという事だ。
この研究はイギリスにある大学University Hospital of Walesで実施されており、成功すれば直ぐにでも体験が可能となる予定だ。体験者の一人のスザンヌさんはVRヘッドセットを使うことである程度痛みをコントロールする事ができたと語った。また、もう一人の体験者のハンナさんは”映像が360度だから身動きを取ってもどこを向いてもその映像を見る事ができてリラックス状態をキープする事ができた”と語りリアルなシミュレーション映像のおかげでこの体験が気に入ったようで、次の出産時にも活用したいとコメントした。
これからもっと研究を重ね体験者のフィードバックを元によりよいものを作り上げていく予定だそう。研究者の一人は”出産をする女性のためにこのような一味違った新しい発明をする機会がある事に感謝している。全てのシチュエーションと全ての人に向いているとは限らないが、出産時の痛みに対処する選択肢が増える事はたくさんの人に助けになると思っている”。”また、病院でのステイは楽しいものとは言い難いがそれを少しでもいい体験にできるのではないか”。とコメント。
この体験は初めて出産をする人だけでなく既に出産を体験している人でトラウマがある人などにも向いている。VRがあるからといってそれに全てを頼らず呼吸法などと一緒に実施する事でより良い体験を促す事ができるようだ。
気になるお値段は1つのヘッドセットにつき4,000ユーロ(約47万円)とお手頃ではないが一つの経験として試すにはアリな金額と言えるだろう。