少し前まではインターネット上で買い物をするのに抵抗があった人も少なくはないが、今ではオンラインショッピングは簡単で安い手段の買い物方法としてたくさんの人が利用している。ネット上にはありすぎるくらいのブランド、商品、色味、スタイルが溢れており、時に混乱してしまうことも多々あるだろう。そして研究者はオンラインショッピングでよくある経験をまとめた。
当たり前のことだが、選択肢があればあるほど決断を下すのは難しくなる。アマゾンで”リップグロス”と調べると5万件以上の検索結果があり、特にコスメ商品をオンラインでの購入となると、ありすぎる色味に圧倒されてしまう。初めの1ページだけに絞ったとしても、ロレアル、メイベリン、アナスタシア、レブロンなどたくさんの大手ブランドの中から一つ選ぶのでも気が重くなる。そこでロレアルは、購入決定までの道のりを消費者にもっと楽で楽しく感じてもらう為に、アマゾンとパートナーとなってこの”リップグロスのバーチャル試着”が実現したというのだ。
利用方法は簡単で、アマゾンのアプリやサイトで自分自身のスマホカメラやコンピューターなどのカメラ機能を使ってリップの色味をバーチャルで試せるというのだ。商品ページに行くと”今すぐ試す”というボタンがあり、そこに自分の写真をアップロードすることにより簡単に試すことができる。
また、カメラを使いたくない、写真をアップロードしたくないといった場合は画面下にいろいろな肌の色のモデルの写真が表示され、自分のスキントーンに似ているモデルをクリックすることでも試すことができる。
そして写真かモデルを選んだ後はロードされ、スワイプしていき好きな色味を選ぶことができるようになっている。試したことのないネオンのリップなども実際に店頭に足を運ばずに試着できてしまうというのだ。よくツイッターのミームで見る”ネットで見たもの”vs”実際に届いたもの”というがっかり感を感じなくて済むこの新しい機能は、時間とお金を無駄にせず気楽に買い物ができるとっても便利な機能といえるだろう。嬉しいことにこれはアマゾンとのパートナーシップなため、今日頼んだら明後日には届くという完璧な仕組み。これらの機能はロレアルが所有するブランドNYXやメイベリンなどでも使用可能だそう。
ロレアルはリップだけでなく、染め粉のブランドでバーチャルに髪色を試せるシステムがあったり、今回はアマゾンも関与している為企業側だけでなく、オンラインで買い物をする消費者にとってもかなり大きなステップとなった。
売り上げにも大きな影響を与えるであろうことが期待されており、そして計画ではリップグロスだけでなく、アイシャドウ、ファンデーションと次々にバーチャル試着が実施されていくようだ。様々な分野で活躍していく”バーチャル”機能は今後どういった方向性に影響を及ぼしていくのか楽しみだ。